海産物と農産物の加工

日本で魚が取れるところと言えば、北日本や北海道をイメージ
する人が多いのではないでしょうか。

現にサンマやイカなどの水揚げが多い地域です。でも、水産加工
と言えば自分なら九州を思い浮かべてしまいます。

なぜなら、九州の特産品となっている辛子明太子があるからです。
辛子明太子はスケソウダラの卵をタレに付け込んだものですが、
スケソウダラ自体は九州で取れる魚ではありません。

北海道や北日本で取れる魚です。

自分の地域で取れない魚を原料に使っているにもかかわらず、
それを加工して付加価値を付けて販売している九州人は商魂
たくましいと感じます。

日本全国に辛子明太子と言えば九州というイメージが付いている
ため、北海道で製造された辛子明太子は九州ほど売れないそう
です。

どちらが新鮮な原料を使えるかと言えば、北海道の方なんですけ
どね。北海道や北日本はもっと水産加工に力を入れて、取れた魚に
付加価値を付けて売るようにするべきだと思います。

北海道の特産品と言えば、紅しゃけや毛蟹を思い浮かべる人が
多いと思うけど、加工食品ではありません。より美味しくなる様
に加工して販売すれば、北海道はもっと潤うはずです。

また、北海道は農業も盛んです。お米や野菜農家が沢山あります。
お米もプラスαの価値を付ける様にすれば、安い外国産の米が
日本国内に入ってきても、日本の農業が衰退をするという事は
無いのだと思います。

本来なら農協あたりが、加工の研究をするべきなんだと思います。
今の農協はただ単に流通上の中間業者となっているだけにすぎま
せん。悪く言えば、中抜きで設けているだけです。

本当に農家や農業の事を考えているのなら、農産物に付加価値を
付けるための研究
をするべきだと思います。