ホテルのバイキング朝食

sarada

家から少し離れた温泉ホテルに泊まった時のことです。

そのホテルは朝食のバイキングがとてもおいしいと評判
でした。私も期待を膨らませて朝食の会場に向かいました。

席に案内されてふと隣を見ると、若いカップルが既に食事
をしていました。驚いたのはその食事の量です。

若くて体格の良い二人は、テーブルに山のように食べ物を
運んできて勢いよく食べていました。

すごいなあと感心しつつも、私も朝食を取りに行くことに。
すると、今まで何も置かれていなかった場所に、ホテルの
従業員の人が大きな皿を置いていました。

見ると、たっぷりのイクラの醤油漬けです。ごはんにかけたら
美味しいだろうと思い、小皿にとって席に戻りました。

隣のカップルが私の取った食事をちらっと見ました。そして
イクラを見つけたとたんに、がばっと勢いよく席を立ったの
です。

既にたくさんの食事を済ませていたにもかかわらず、その
カップルはどんぶり一杯のイクラご飯を抱えて席に戻ってき
ました。

そして、うれしそうにイクラご飯をかき込み始めました。

バイキングは食べ放題なので、自分が食べられる量であれば
沢山とってきてもマナー違反とはなりません。

ですが、食べられない量を取ってきて残してしまう様では
モラルが欠けているとしか言いようがありません。

日本では、ファミリーレストランに行くとサラダバーというのが
あります。セットで注文をするとサラダが食べ放題となるサービス
です。

海外でのサラダバーの提供

日本のファミレス会社が中国に進出をして、日本と同様にサラダ
バーのサービスを提供
しました。

そうすると、中国人は1人前サラダバーを注文していないので、
さらにうず高く野菜を積み上げて、複数の人数で食べ始めたのだ
そうです。

結局、ファミレス会社は赤字になってしまうので、中国でのサラダ
バーサービスを止めたそうです。

日本人は、世界一と言っていいほど、マナーやモラルの有る国民
です。ですが、海外では異なります。だから日本のシステムを
そのまま持ち込んでも上記の例の様に失敗してしまう事があるよう
です。

海外でサラダバーサービスを提供するなら、もっと細かくお皿への
盛り方のルールを定めないとダメそうです。