主人の転勤のため、引っ越しをすることになりました。
引っ越し先のアパートは車で1時間ほどの距離にあったため、自分
達で運べるものは車に載せることにしました。何人かの主人の同僚
が、車でやって来て手伝いをしてくれました。
主人は前から大きな水槽に金魚を飼っていて、とても大事にしてい
ました。引っ越しの時はどうやって運ぶかだいぶ悩んでいたよう
でしたが…。
同僚の一人に声をかけ、「他の荷物はいいから金魚を運んでくれ」
と言い出しました。
なみなみと水が入った水槽の中で、金魚が元気よく泳いでいます。
頼まれた同僚は、ゆっくりと自分の車に水槽を運び込みました。
乱暴な運転では水がこぼれてしまうと思ったのでしょう。
静かに車を発進させました。顔は真剣そのものです。
1時間で着くはずの距離を、彼は2時間半かけてゆっくりと運転
してきました。今でも元気に泳いでいる金魚を眺めながら、運ぶの
は大変だっただろうな…と思うのでした。
そのあと、荷物の開梱は後にして手伝ってくれた同僚に食事を
驕りました。
同僚は車で来ていたので、お酒は飲むことは出来なかったので、
できるだけ、高級な物をおごろうと思い焼肉にしました。
荷物運びで疲れている体だと、焼肉は特に美味しく感じます。
手伝ってくれた同僚も気持ちいいほど、カルビやタンなどを
ごはんと共にモリモリと食べてくれました。
同僚と別れた後、引越し先に戻って荷物の開梱を始めました。
まずは、寝るための寝具と洗面道具、そしてお風呂用品、
それから普段使っている食器を取り出しました。
これらがあれば、とりあえず生活上の不便はないですからね。
これから1ヶ月ほど掛けて、荷解きをして、収納をしていき
たいと思っています。
引越しが多い転勤族は、生活用品は最低限の物しか持てないです
よね。